臨床研究研修会「医生命科学系における「研究倫理」日本が抱える潜在的課題」を開催します ※オンライン(2022年4月5日)
2022年度臨床研究研修会を、Zoom(ウェビナー)を使用したLIVE配信にて開催いたします。
日程:2022年4月5日(火) 13:00~14:30
テーマ:「医生命科学系における「研究倫理」日本が抱える潜在的課題」
概要: 国際誌が要求する研究上の倫理規範は近年目覚ましく刷新されており、政府指針や各機関のガイドラインと現行の国際規範との間には危険な時間差が生じている。ノバルティス支援下で行われたディオバンに関する論文の撤回の背景もこの時間差であった。
現在、欧米では研究結果の科学性と透明性の向上に焦点が置かれている点が目に付く。その背景には、医生命科学系の研究における計画の稚拙さや人為的原因による再現性の驚くほどの低さがある。
そのため、バイアスを回避するために、データの採取を始めるに先立ってサンプル数や統計方法、さらにはデータの取捨選択方法を予め設定するといったことが、国際舞台での規範としてルール化されてきている。今後はこの規範を尺度として、国際誌上で審判を受けることになる。グローバルスタンダードに対するわが国の対応の遅れの背景には、政府が、研究上の齟齬を生じてしまった後に、その再発を防止するための規定を制定する一方、研究者コミュニティがそれを待つという研究者の消極的姿勢にある。こうした状況の中で、わが国の臨床研究に対する世界の視線には厳しいものがあるが、この現状を乗り越える上では、1)研究成果の発表に当たって前提となる研究倫理学修の機会が隅々まで行き届かせることに加え、2)研究倫理に関する教育および不正調査に関して、信頼できる人材を育てることと思われる。そうした方向へ向けての新たな動きを紹介する。
講師:市川 家國 先生(信州大学医学部特任教授・Vanderbilt大学小児科学名誉教授・一般財団法人公正研究推進協会(APRIN)専務理事)
対象は倫理委員会審査委員ですが、どなたでも受講いただけます。
※初中級向け
完全事前登録制・参加費無料
申込方法: 以下の申込フォームよりお申込みください。
【https://forms.gle/RPFnqhigKMvXNJmK9】
〆切:2022年4月4日(月) 16:00
☆注意事項
・Zoomを使用したLIVE配信となります。
事前にZoomのアプリをダウンロード(https://zoom.us/download)の上、
最新版にアップデートして視聴してください。
・修了証を研修会の最後に配布します。
この研修会は倫理委員会事務局が指定している研究を遂行するためのe-learningではありません。倫理委員会にこの修了証を提出しても無効となりますのでご注意ください。
・日本臨床試験学会 認定制度の対象ポイント(1時間=1ポイント)となります。
☆当日のスケジュール
12:55~ Zoom入室(音声テスト)
13:00~ プログラム・注意事項案内、講師挨拶
13:05~ 講義(約60分)
14:05~ 質疑応答(約15分)
14:20~ 確認テスト・アンケート
14:25~ 講師挨拶・修了証配布
※予定となりますので、時間は前後する可能性があります。
〈お問合せ〉
順天堂大学医学部附属順天堂医院
臨床研究・治験センター 臨床研究教育事務局
メール:r.kyoiku@juntendo.ac.jp